もくじ
アナボリックステロイドの副作用について
アナボリックステロイドの使用で起こる副作用に対処する為、ケア剤は確実に使用するのをお勧めします
以下ステロイドに対して起こる副作用の一覧表です
ステロイド | 副作用 |
---|---|
オキシメトロン | 肝毒性、むくみ、女性乳房化、脱毛 |
メタンジエノン | 肝毒性、むくみ、女性乳房化、脱毛 |
オキサンドロロン | 肝毒性 |
スタノゾロール | 肝毒性 |
クレンブテロール | 不眠症、頭痛、吐き気 |
デカデュラボリン | 多少のむくみ |
テストステロン | むくみ、脱毛、女性乳房化 |
トレンボロン | 脂性肌、にきび、脱毛 |
肝臓や胃腸の障害(吐き気・胃痛・下痢・食欲不振・黄疸など)
オキシメトロンなどの経口ステロイドは体内ですぐ代謝されないように『17αアルキレート加工』がされているため、肝臓へ負担がかかります
これを肝毒性といいます
肝臓が頑張ってもなかなか代謝されない為、肝臓がフル回転してしまう事で起こる問題です
これは肝臓の負担を軽減させる、シリマリンというサプリメントやウルソといった医薬品がありますので解決できますが、ステロイドのサイクル中は絶対にお酒を飲まないようにしましょう
また、アナボリックステロイドの服用を止めて3ヶ月経過すると正常な数値に戻ることが別の研究で報告されていますので特に問題にはならないでしょう
注射タイプのステロイドは基本的に肝臓にダメージを与えることがありません
男性ホルモンの生成減少
アナボリックステロイドを使うと、体内の男性ホルモンの濃度が上がります
男性ホルモンの濃度が上がると睾丸は
「十分な男性ホルモンがあるから、これ以上ホルモンをつくる必要がない」
と判断して、男性ホルモンの生成を減らしてしまいます
その結果、アナボリックステロイドを使うと、自然に生成される男性ホルモンのレベルが減少するという事になります
アナボリックステロイドを使用するとほぼ確実に起こる副作用ですが、クロミッドという医薬品をステロイドサイクルの終了後に飲む事で回復する事が可能です
通常は1ヶ月ほど服用を続けます
女性化乳房
女性化乳房とは、乳首の周りが女性のようにふっくらとしてしまう副作用です
テストステロンの一部はアロマターゼという酵素によって女性ホルモン(エストロゲン)に変換されます
この作用は『アロマタイズ』(アロマ化)と呼ばれています
強いステロイドを使うと、反動で女性乳房が起こることがありますが、上記の投与研究では、女性化乳房は一例も報告されていません
起こる確率は稀ですが、起きた時のリスクを考えると、ノルバデックスまたはジェネリックのサイトタムというケア剤を用意しておいた方が無難です
こちらは乳首にシコリができてきたらステロイドの服用を止めて、直ちにケア剤を飲むようにしてください
男性型脱毛症
男性型脱毛症はいわゆるハゲです
テストステロンは5αリダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます
DHTは男性型脱毛症(AGA)の原因物質として知られており、アナボリックステロイドを使用するとハゲ・薄毛になる危険性があります
男性型脱毛症には5αリダクターゼ阻害薬のフィナステリドが非常に有効です
フィナステリドにはプロペシアという先発薬がありますが値段が高いため、ジェネリックのフィンペシアを購入している人が多いです。
最近はフィナロイドというフィンペシアより安い薬も個人輸入できます
成分量はプロペシアやフィンペシアと同じなので、コスパの良いフィナロイドの方がオススメです
ニキビ
アナボリックステロイドを使用しているとニキビができてしまう事が多いです
スキノレンクリームなどを購入して患部に塗擦しましょう
コレステロール値の悪化
なぜアナボリックステロイドがHDLコレステロールを悪化させるのか原因は詳しくわかっていません
しかし、コレステロールは細胞をつくる時に必要な細胞膜の原料なので、筋肉が多くつくられる際にコレステロールが消費されてしまうのではと考えられています
この副作用はステロイド投与中の一時的なものなのでそれほど心配する必要はありません
不安な方はアスピリンを購入して服用しましょう
いらいら、気分にむらが出る
アナボリックステロイドを使用していると、攻撃性や気分変動など、負の感情が高くなるリスクを抱えます
これは「ロイドレイジ」と呼ばれています
深刻な場合、人間関係や生活に支障を与えてしまいますので注意するようにしてください
アナボリックステロイドのケア剤について
以下は副作用に対してのケア剤の表となります
症状 | ケア剤 |
肝毒性 | シリマリンまたはウルソ |
女性乳房化 | ノルバデックスまたはサイトタム |
脱毛 | プロペシア、フィンペシア、フィナロイド |
男性ホルモンの減少 | クロミッド |
にきび | スキノレンクリーム |
女性乳房化は症状が出なければ飲む必要がありませんが、出てから用意するのでは遅いので、事前に用意しておくことをお勧めします
サイクル後のPCT(ポストサイクルセラピー)
ステロイドサイクル後のPCTは、サイクルと同じくらい重要となります
サイクルが終ってそのまま放置していると、体内でテストステロンが生成されなくなり、今後は身体の機能を維持する為にアナボリックステロイドを摂取するはめになってしまいます
PCTは、天然のテストステロンの生成能力の回復、筋肉量を維持する、体の機能を正常なシステムに戻すという点を重視します
クロミッドを1日50mg、4週間服用してテストステロンの生成能力を正常に戻してください